The 3D-Spiral Horn Speaker Building
マルチフレア構造
Added on 17 Jan. 2008
Updated on 20 Jan. 2009

Helix-MF140 : 8cmユニット用
mf140
PARC Audio DCU-F101W搭載

mf140
SA/F80AMG 搭載
mf140-dimension
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Helix-MF140 は Fostex の8cmユニット FF85K を搭載し、折れ曲がった数個の漏斗状構造 Multi-Flare structure を有しています。

音道の滑らかさは重要ではなく、むしろ、傾斜した板により形成された漏斗状構造により高域がカットされ、良質な低音が得られることがわかりました。
傾斜した板は有害な定在波を防止するのに有効と考えられます。
吸音材はなくてもいいんですが、ユニットの後方奥に入れると高域がスッキリするようです。

音質は "Z" シリーズに類似していますが、Q0の高い SA/F80AMG でもボンつくことがありません。したがって、マルチ・フレアーは "Z" シリーズより広範囲のユニットに適用可能と考えられます。
SA/F80AMG により絞り出される低音は驚くほどのものです。
低域の量感はユニットにより大きな差があります。
最も優れているのが PARC Audio DCU-F101Wです(ただし、能率が低い)。ほぼ同等ですが、その次はSA/F80AMGです。
FF85K は良好とは言えません。
MF140 の詳細


Helix-HMF140 : 8 cm ユニット用
Added on 9 Jun. 2008
hmf140
FF85K 搭載
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マルチフレアーの水平タイプです。
吸音材は使用しません。
HMF140 の詳細


Helix-HMF170 : 10 cm ユニット用
Added on 20 Jun. 2008
hmf170
FE103E 搭載
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マルチフレアーの水平タイプです。
吸音材は使用しません。

HMF170 の詳細


Helix-HMF160 : 8 cm ユニット用
Added on 10 Nov. 2008
hmf160
Parc Audio DCU-F101W搭載
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マルチフレアーの水平タイプです。キャビネットはMF140 よりひとまわり大きく、Parc Audio のDCU-F101Wを搭載しています。
吸音材は使用しません。
低域の充実度は MF140 より明らかに優れています。F特を見れば納得できることですが、サブウーファーの必要性を全く感じさせないレベルです。
この雄大なスケール感はユニットとキャビネットの相性の良さに由来するものなのでしょう。
HMF160 の詳細


Helix-HMF160a : 8 cm ユニット用:改良版a
Added on 25 Dec. 2008
hmf160a
Parc Audio DCU-F101W搭載
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フレアーの首のギャップは約8mm、4番目(最後)のギャップは6mmです。
上記 HMF160 の改良版です。
主な変更点はフィンの先端にアールを付けると共に、フィンの広がり角度を少し大きくしたことです。
その他に、ユニットと背面開口部の位置をそれぞれ変更し、
それに伴い、ケーブルを通すために直径8φのアルミ管を使用しました。

ユニットは同じで、Parc Audio のDCU-F101Wを搭載しています。
吸音材は使用しません。
f特は低域が若干伸びている他は HMF160 と大差ありませんが、聴感上は、低域の分解能が多少向上したような気がします。
サブウーファーの必要性をまったく感じません。
インピーダンス特性が大きく異なりますが、その意味するところはよくわかりません。
HMF160a の詳細



Helix-HMF160b : 8 cm ユニット用:改良版b
Added on 29 Dec. 2008
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フレアーの首のギャップは13mm、4番目は8mmです。
上記 HMF160 の改良版ですが、HMF160a よりフィンを1.5cm短くしました。
これによりフレアーの首の部分の隙間が広くなります。
その他はHMF160aと同じです。

f特を HMF160a と比較すると、4k〜8k Hz にかけての高域において、およそ10dBのレベル低下が見られます。このため、聴感上は高域の刺激感が全くなくて、聞き疲れのないおだやかな音質になっています。
低域の特性は HMF160a とほぼ同じで、極めて充実しています。サブウーファーの必要性をまったく感じません。
8cmのユニットからこのような音が出ることに多くの人は驚嘆するでしょう。

インピーダンス特性はHMF160とよく似ていますが、その意味するところはよくわかりません。
HMF160b の詳細


Helix-HMF200 : 10 cm ユニット用
Added on 20 Jan. 2009
hmf200
Fostex FE103E搭載
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フレアーの首のギャップは約8mm、4番目(最後)のギャップは6mmです。
上記 HMF160a を10cm用に少しスケールアップしました。
主な変更点は、空気室の奥行きを10mm大きくし、箱の幅を200mmとしたことです。
フィンの角度と長さは同じです。

ねじ穴位置の直径115mm、バッフル穴直径100mmですが、これは Fostex の10cmユニットだけでなく、Parc Audio のDCU-F121WやTang Band の10cmユニットなどとも共通ですので、箱の適用範囲が非常に広く、ユニットを交換しては様々な音色を楽しむのに大変好都合です。
通常は吸音材を使用しませんが、ユニットの上部壁面に吸音材を貼り付ければ、高域が少し柔らかくなることが期待できます。

聴感上は FE103E でもハイ上がり感はそれほど強くなく、低域がそれなりに充実していて楽しめます。DCU-F121W だとどうなるか興味あるところですが、ユニットが高価で手元にないため、残念ながらわかりません。

f特の測定結果ですが、HMF160a と比較すると HMF200 はハイ上がり傾向が明瞭で、10cmであるにもかかわらず、8cmの HMF160a に劣っているわけです。ユニットの問題か、箱の問題かは不明です。
HMF200 に DCU-F101W をつければわかるわけですが、めんどうで。そのうち気が向いたらやってみます。
HMF200 の詳細




Helix-HMF200-test : 8 cm ユニットを用いたテスト
Added on 21 Jan. 2009
hmf200-test
HMF200 に8cmユニット DCU-F101W をつけて、どうなるか見ました。

f特を HMF160a と比較すると、4k〜8k Hz にかけての高域において、およそ10dBのレベル低下が見られます。このため、聴感上は高域の刺激感が全くなくて、聞き疲れのないおだやかな音質になっています。
つまり、HMF160b とよく似た結果です。
隙間が大きいとか箱の容積が大きいなどにより背圧が低いと高域が低下してハイ下がり気味になり、大変聞きやすい音になる、ということのようです。
低域の充実感はすばらしく、FE103E とは大違いです。
結論としては、Qts の低いユニットはマルチフレアーに向かないということでしょうか。
HMF200-test の詳細
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