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板材
私はラワン合板を使用します。 理由は、近くのHCには多種類の合板があって比較的安価なこと。シナ合板は高価で、塗装ムラが出やすいような気がします。長岡先生はシナ合板を推奨されていたと記憶していますが、塗装無しが前提であれば一理あるでしょう。 MDFは近くのHCには1種類しかなくて高価であること、塗装法を知らないことなどの理由で使用したことがありません。 世界的には、スピーカー自作者の間ではMDFが最も広く使用されているようですので、音質的にはMDFの特性は優れてるんだろうと思います。 ラワン合板はロットにより硬さ(あるいは密度)にバラツキがあり、不均質で欠陥が多く、木口に多数の穴が現れるなどの欠点があります。厚さも表示通りとは限りません。決して理想の材料ではないのです。 また、ここ半年ほどの間に急激に値上がりしています。 どうやら木材全般が値上がりしているようで、例えば6Fの 2 x 4 材は以前は1本198円だったものが、最近では260円程度になっています。温暖化による規制強化や中国需要の高まりなどが影響してるんでしょうか。 ラワン合板は、反りや欠陥が少なく、表面が美しいものを選ぶのが理想ですが、なかなか理想通りにはいきません。HCの売り場に積み重ねてある場合には、自分でチェックできるのは、せいぜい上の3枚ぐらい。その中に良い板がないと、あとで苦労することになります。これも「運」だと、あきらめるしかありません。あるいは、別の店に行くという手もあるかもしれませんが。 板の厚さは、私の設計では15mmを標準にしています。箱は頑丈に作って鳴きを抑える、ということが設計の基本方針ですので、厚さがもっと厚い板はなお結構ということになります。厚さを変更すれば、矛盾がないように図面を少し修正することは必要ですが。 また、場合によっては、薄い板2枚を重ねて接着する方法も考えられます。所定の寸法にカットしてから接着剤を塗布し、反対向きに(表裏逆に)重ね、クランプで圧着することで、板厚を増すと共に反りを修正できます。 私は少し前まで、4mm厚のシナ合板と12mm厚のラワン合板を接着することで16mm厚のシナ合板にしていました。販売されている15mm厚のシナ合板を買うのと比べて、おおむね半額で済みます。反りの修正もある程度可能ですし、見た目にきれいな板になります。最近は手間がかかるのでやめましたが。 カット
私の場合、サブロク板をHCで買って、そこで大まかにカットしてもらいます。 大まかというのは、いい加減ということではなく、通常はキャビネットの高さと同じ幅に、横方向にカットするということです。 この場合、1〜2mm程度の誤差は気にしません。全部同じ寸法であればいいわけです。
MDFを初めて使いました
07年4月26日最近の木材の値上がりは驚くほど大幅です。ここ半年ほどで30%程度、物により100%も、値上がりしました。 ジョイフル本田をうろついていたら、以前より多種類のMDFが置いてあることに気付きました。同じ厚さで比較するとラワン合板よりかなり安いではありませんか。価格が逆転したようです。 それで、思い切って18mmMDFを買いました。 これまでMDFを使わなかった理由の一つに塗装に自信がなかったということがありますが、最近シェラック塗装に切り替えてから、MDFでもうまくいきそうな予感がありました。 ラワン合板と比較すると均一さは感動もの。加工も楽です。 塗装については別の項で説明しますが、実際にかなりうまくいきました。音質も良好です。 良いことずくめというわけです。 |
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