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補強
Written by Masaaki Takenaka
Uploaded on 31 Mar. 2007

キャビネットの補強

reinforcement1 稀には、箱鳴きを取り入れた音作りがされていることがあり、そのような場合にはむやみに補強すべきではありませんが 、通常は、箱鳴きを抑制するために内側から補強します。
分厚い板にすれば補強は不要かもしれませんが、15mm厚程度の板であれば必要です。

補強の方法は、しかるべき木材(桟)を、しかるべき場所に接着するわけですが、方法はいろいろあるようですし、本気で考えれば桟を当てる位置、桟の太さなど結構むずかしいようです。

ただ、最近始めた角形スパイラルでは音響フィンを側板に何枚も接着するわけですが、本来の目的はスパイラル音道の形成ですが、補強材としても極めて効果的です(左写真)。側板、天板および底板の振動は手で触ってもほとんど感じないレベルになります。
バッフル板と裏板は2重に貼り合わせることで板厚を増して振動をある程度防ぐことができます。

   
reinforcement2 ここでいう補強はそれらとは別に、テキトーに端材を利用した桟を貼り付けて部分的に板厚を増すことを指します。
左の写真がその例で、どちらかというと天板と底板の位置決めのための桟という色彩が濃くて、補強効果があればラッキーという程度のものです。
この場合、2重にしたバッフル板にさらに補強桟を貼ったわけです。
2枚を背中合わせにして、桟の位置がずれないように注意しながら、ネジ式クランプで圧締めします。こうしないと接着強度が出ません。





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